徳川将軍家の祈願所でもあった王子神社を紹介します。江戸時代から続く名所である飛鳥山公園や名主の滝公園も近くにあります。
住所 | 東京都北区王子本町1丁目1−12 |
アクセス | JR王子駅(都電荒川線、東京メトロ南北線)徒歩2分 |
ぶら旅メモ | 王子は北区の中心地で飲食店やコンビニはたくさん 王子民の憩いの場サンスクエアをぶらつき公園散策も |
関連リンク | 王子神社公式サイト |
王子駅の喧噪を外れ静かに参拝
鎌倉時代からの歴史と御由緒
鎌倉時代に豊島氏が支配する豊島郡の中で熊野の方向に臨む高台に王子大神を祀ったのがご由緒です。それが王子という地名となって今に至っています。
創建は詳らかではありませんが、源義家の奥州征伐の折、当社の社頭にて慰霊祈願を行い、甲冑を納めた故事も伝えられ、古くから聖地として崇められていたと思われます。その後、元亨2年(1322年)、領主豊島氏が紀州熊野三社より王子大神をお迎えして、改めて「若一王子宮」と奉斉し、熊野にならって景観を整えたといわれます。
王子神社公式サイト「御由緒」
戦国時代には関東の覇者である北条氏からも寄進を受けたとか。
御利益は開運除災と子育大願ほかたくさんです。子育大願については公式サイトに春日局と竹千代(後の徳川家光)に関するエピソードが紹介されています。
江戸時代は徳川将軍家の祈願所にして江戸の名所
現在はひっそりとした存在ですがその昔はかなりイケイケでした。祈願しつつ花見もできる賑わいスポットだった模様。
後に徳川家康公は社領200石を寄進し将軍家祈願所と定め、歴代の将軍の表敬厚く、八代吉宗公には元文二年飛鳥山を寄進し、王子権現の名と飛鳥山の花見は江戸名所として知られる。
東京十社会サイト 王子神社
高台の境内を落ち着いて散策
王子駅周辺は騒々しい雰囲気ですが王子神社の境内は高台にあり広々して落ち着いています。
王子駅から神社への通りは音無親水公園になっています。隣にある飛鳥山も含めて桜がたくさんありますので春に行くと心が晴れ晴れします。
音無親水公園はベンチがあり憩いの場になっているので一休みして佇んだりできます。
花見をして祈願をしてくつろぐ、現在でも心穏やかになれる場所です。
御朱印にはしぶさわくん
御朱印の受付は9時半から16時半です。初穂料は金額の表示がなくお気持ちをいただくというスタイルです。まぁ500円出せば大丈夫です。
墨と朱の普通の御朱印ですが希望すれば渋沢栄一をミニキャラ化した「しぶさわくん」の印を押してもらえます。
王子駅から徒歩2分でアクセス
王子神社公式サイトの地図が分かりやすい
王子駅から音無親水公園に出てすぐの高台へ繋がる坂道を上れば王子神社です。
公式サイトのアクセス地図を見れば神社と音無親水公園に加えて寄り道スポットの飛鳥山公園、サンスクエアの位置関係がばっちり分かります。
寄り道情報と買い出し情報
王子駅周辺は各種交通機関が充実しています。路面電車の都電荒川線、距離は短いながら無料で乗れるモノレールなどがあります。
都電荒川線の王子駅前電停
王子駅前電停は都電荒川線の中心となる停留所です。
10分も眺めていれば三ノ輪に向かう電車と早稲田に向かう電車の両方を何本も見れます。
乗車方法は前方ドアから乗る際に料金170円を払い、目的地で後方ドアから降ります。Suicaも利用できるので是非どうぞ。
料金は電車に乗る前にホームで徴収している場合もあります。
あすかパークレール
王子駅前から飛鳥山の頂上まであすかパークレールというモノレールが運転しています。路線距離はたったの48メートルですが無料で乗り放題です。
ちょっと楽しいので王子に来たら絶対乗ることをおすすめします。
飛鳥山公園にはD51と都電6080が静態保存されています。
王子稲荷神社と名主の滝公園
王子駅から京浜東北線の線路に沿って北上すると王子稲荷神社と名主の滝公園があります。
名主の滝公園は滝の水音が心地よく夏は涼しさを感じられます。クールダウンしたい時に寄るとホッとします。
買い出しはサンスクエアで
サンスクエアは一昔前の繁華街には必ずあったボーリング場、ゲーセン、飲食関係の混合されたレジャースポットです。
懐かしのバッティングセンターが営業中している一方で今風のファーストフード、ネットカフェなどの店もあります。
王子の地元民がなんとなく集まる場所でいつも人混みができています。
神社に行く前の買い出しはこちらで。
東京十社めぐりの北端
歴史と格式のある東京の十の神社を東京十社と言います。
神社の宣伝に乗せられている感がありますがそれぞれ参拝すると幸運が舞い込むかもしれません。
王子神社はその北端に位置します。王子駅から京浜東北線を利用すれば神田神社に、東京メトロ南北線を利用すれば根津神社や白山神社に簡単に移動できます。
神社毎に個別の記事がありますのでよろしければどうぞ。
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