赤羽一番街のビルの屋上に鎮座していた作徳稲荷神社ですが、2021年7月、ビル解体に先立って都内の他の街に移転されました。
赤羽の街の鎮守だった頃の話をメモリアルに記事にしておきます。
住所(移転前) | 東京都北区赤羽1-19−12 |
アクセス | 赤羽駅(JR京浜東北線)から徒歩4分 赤羽岩淵駅(東京メトロ南北線)から徒歩7分 |
ぶら旅メモ | 入居者の迷惑にならないよう階段(参道)をコソコソ上る |
伏見稲荷から勧進した大明神様
初めは普通に地上にあった
はじまりは1930年(昭和5年)。鍵屋染物店を営む中西家が商売繁盛、五穀豊穣を願って伏見稲荷大社から神様を勧進し御社を造営しました。
その後、1959年(昭和34年)にビルが建てられた際に屋上に移転し、今まで赤羽の街を6階の高さから見護ってきました。
拝殿の斜め上から参拝
拝殿は屋上の片隅にありました。
参拝者の入れるスペースと拝殿の間には越えられない境界があって、普通の神社のように拝殿と賽銭箱の真ん前での参拝はできず、距離をおいて斜め上からの参拝となります。
拝むのは多少離れていてもその分強く祈願すればいいとして問題はお賽銭。
賽銭箱まで2.5mほど離れていてエイヤッとお賽銭を投げざるを得ませんが、箱のサイズが小ぶりで投げても十中八九外れてコロコロと転がるお賽銭を眺める羽目に。
参拝でお賽銭を賽銭箱から外すとがっかり感が半端ないです。
がっかり感を解消する方法といえば箱に入るまで投げる!です。参拝者は満足して神様もお賽銭を多くもらえてWin-Winです。そんな独特の参拝を楽しめました。
コンビニや普通の住民と同居
入居するビルの1階壁面には「屋上鎮守 正一位作徳稲荷神社」との表示がなされていました。
ビルの造りは1階がコンビニで2階にも店舗(タイ式マッサージ店)があって3階以上は住居でした。
拝殿のある屋上へは通用口のような通路に入り込んで階段を上っていきます。
階段には小さく「屋上参道入口」と表示されていて住民に迷惑をかけないようコソコソと階段を上っていきます。
6階まで上りますがエレベータはありません。階段を上るのも参拝の重要要素と言うことで。
屋上に出ると神社の赤い柵があり、柵に沿って進めば拝殿の前に出ます。
トレインビューとプレインビュー
拝殿にはひと気がなく社務所もないので御朱印ももらえませんが、そんな寂しい境内でも楽しみが少しだけありました。
赤羽駅を発着するJR在来線と高架を走る新幹線を鑑賞できました。
羽田新航路が運行開始した後は夕方に羽田空港に向かう飛行機も鑑賞できました。
別にビルの屋上に上らなくても赤羽の街中で普通に観れるものですが。
赤羽駅から徒歩でアクセスできました
赤羽駅の北改札口から徒歩4分ほどの距離でした。
目指すビルまでは北改札口から東口に出て一番街の看板の下をくぐり抜けて直進し、ビルの通用口に神社の案内板がありました。
繰り返しますが今はもう新天地に移転済です。
赤羽八幡神社や赤羽の喧噪スペースに寄り道
今では作徳稲荷神社自体がないわけですが周りの寄り道先をついでに紹介。
JRの線路を挟んだ向こうに赤羽八幡神社
ほぼ正面から新幹線ビューを楽しめる赤羽八幡神社までは徒歩10分です。
元々は赤羽民オンリーのローカルな神社ですが、新幹線ビューや8の字のカラフルな御朱印でちょっと有名になってきています。
赤羽の中心街に来たからには飲み
一番街は赤羽でもっともダメな人が集まる飲み屋街です。赤羽には駅を中心にお役立ちのお店が集結しているので飲むついでにショッピングも楽しめますよ。
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