前橋城と前橋公園(群馬県前橋市)堀を眺めて広場でのんびり

前橋公園の向こうに群馬県庁城郭・公園

群馬の交通の要衝といえば上越新幹線と北陸新幹線の分岐点である高崎。群馬の東側は東武鉄道が延びてきています。そんな群馬の真ん中辺りに存在感薄く位置するのが県庁所在地の前橋市です。

前橋城跡は前橋市の中心部にあり、南側が群馬県庁、北側が前橋公園になっています。公園側について記事にまとめます。

住所群馬県前橋市大手町3-16-1
アクセスJR前橋駅から徒歩30分。路線バスもあり
ぶら旅メモ県庁に展望台。すぐ先に前橋競輪。更に先に敷島公園陸上競技場
関連リンク前橋観光コンベンション協会 楽歩堂前橋公園

利根川横の平野部にある城跡というか公園

前橋公園の広場

前橋城とは

築城は室町時代の15世紀頃。安土桃山時代には関東を目指した上杉謙信が進出したと伝えられています。

江戸時代に徳川家臣の酒井家が入城して縄張りを再整備しましたが、外堀の一部として利用している利根川が洪水を起こす度に大きな被害を受けていました。

現在残っている遺構は縄張りの極一部に土塁や石積みがあるだけです。

本丸跡に群馬県庁が建っていて、その北側のエリアが公園になっていて土塁が残っています。

土塁は形よく盛り上がっていますが案内板でのアピールもなく、見た目は起伏を付けて整備された広めの公園でしかありません。なので前橋城跡というよりは前橋公園として市民の憩いの場となっています。

前橋公園は群馬の桜の名所

前橋公園の堀

前橋公園の広さは東西に600m、南北に500m位です。

城跡を活用した公園なので起伏があって池や堀に囲まれた広場があります。堀の西側の利根川河川敷も公園として一体的に整備されています。

堀は普段は緑に染まっていますが春は桜色になります。堀の正面には群馬県庁が見えます。

堀は昔のお城のものではなく現代の水路に造り替えられていますが、真っ直ぐ伸びる堀にしなだれかかる桜は絵になります。この記事にはその写真はありませんが春に訪問するのがおすすめです。

広場に佇んであの盛り上がりは城跡かなとか考えながらのんびりしたり利根川を眺めたり。前橋の繁華街からは離れているので人は少なく穏やかです。24時間公園は開放されています。

臨江閣はかつての群馬の迎賓館

前橋公園内の臨江閣

公園で佇むだけでは退屈という方には臨江閣(りんこうかく)の見学をおすすめします。臨江閣は公園の北側の奥にあります。

明治43年(1910年)に前橋市で開催された1府14県連合共進会の貴賓館として建てられた。木造2階建。入母屋造、玄関車寄付、桟瓦葺の書院風建築である

前橋市教育委員会の現地案内板「臨江閣」より

入母屋とか車寄とか瓦葺きということで有名温泉地の渋い木造旅館と似た風情の建物です。玄関正面は丁寧に手をかけられた日本庭園になっています。

ありがたいことに無料で入場できて、かつて貴賓を接待した大部屋を観られますが開門時間は9時から17時となっていますのでご注意を。

開門時間に遅れると建物と日本庭園を外から覗く怪しい人になってしまいます。

マイナースポット車橋門跡

車橋門
車橋門跡。県庁正面の通りを少し歩いた辺り

前橋公園から少し離れますがクネクネとした石積みが残っています。車橋門跡といって公園から県庁に出て正面の通りを少し歩いたところにあります。

家1軒程度の広さしかなくおもしろくもないし、街の建物の間にあるのでうっかりすると通り過ぎてしまいますが、城跡だから石積みも観ておくかとなると外せません。外したからといって後悔するほどのものでもありませんが。

前橋駅から路線バスか徒歩でアクセス

前橋駅の北口から出発

北口前の路線バス乗り場で県庁を通過する路線バスに乗れば10分程度で到着します。下車する停留所は「県庁前」かその次の「前橋公園」になります。前橋のメインストリートを走る路線バスなので日中5~10分間隔で運行しています。

前橋駅から歩いた場合は30分程で到着します。オフィスビルの並ぶメインストリートを歩いて県庁に出て公園に辿り着くことになります。平らでルートも分かりやすく天気が良ければ気持ちよく歩けます。

東京都内から前橋駅まではJR高崎線で北上します。高崎から先はJR両毛線に乗り換えです。速いのは新幹線利用で高崎駅乗り換えで新幹線1時間+両毛線15分です(+乗り換え時間)。在来線で移動する場合は1時間ほど余分にかかります。

実は最寄駅は中央前橋駅

前橋駅から県庁まで歩く途中に1つ駅があります。上毛電鉄の中央前橋駅で前橋駅よりも県庁に近いところにあります。

中央前橋駅で列車に乗ると桐生市を経てわたらせ渓谷鉄道に乗車できます。途中で東武に乗り換えると浅草駅まで帰れるのですが、列車の本数が少なく面倒な乗り換えになるし時間もかかります。

都内に帰るのには使えませんが、ディープな群馬を観光しようと思うのであれば中央前橋駅に乗って旅するのも十分にありです。

前橋公園遠景

寄り道情報

とりあえず県庁で展望台に上る

高層の公共施設は展望台が備わっていることが多いですが群馬県庁にも展望台があります。土日も開放されていて無料で上がれます。

赤城山から拡がるなだらかで広大な山裾やとんがった榛名山を眺められて、意外と迫力があっておすすめです。

健全に正田醤油スタジアム群馬でサッカー観戦

前橋公園から北に2km歩くと正田醤油スタジアム群馬こと敷島公園陸上競技場があります。ザスパクサツ群馬のホームスタジアムになります。

試合日は駅からスタジアムまでシャトルバスが出ていますが、前橋公園や県庁まで行ってしまうと歩くしかないかな。近いのでタクシー利用でもそれ程の額にはなりません。

関心がありましたら「正田醤油スタジアム群馬(群馬県前橋市)昭和の頃のスタジアム」をご覧ください。

不健全に前橋競輪

前橋公園の隣に前橋競輪場があります。

ドームになっていて全国の競輪場の中でも指折りの快適観覧できるスタジアムです。特観席以外もごみごみすることなくキレイに維持されています。

ナイター開催の日は昼に公園で遺構探しをした後に勝負できます。開催日は前橋駅行きのシャトルバスが運行されますが最終便が16時頃に出てしまうので、ナイターの帰りは稼いでタクシーに乗るか、歩くことになります(県庁前バス停まで歩けば夜でも路線バスはある)。

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