赤羽駅は使いこなせば便利ですが少し曲者なところもあります。乗り入れ路線の使いこなし方とついでに昔と将来の駅の姿についても少しだけ語ります。
この記事は前半が鉄道路線、後半が駅ナカの話です。駅ナカのエキュートなどの話から読みたい方はこのリンクをクリック。
ぶら駅メモ | 乗り換えで路線別ホームで皆悩む 駅ナカ駅周りともに北口が繁栄し南口は地味 |
北口駅ナカ | エキュートがありスイーツや軽食や書店が並ぶ |
南口駅ナカ | QBハウス、ナポリの旋風、カレーショップ等々 |
昔と将来 | 昔は開かずの踏切がある地上駅で今は高架駅 将来は地下鉄のメトロライナーとエイトセブンもある駅 |
赤羽駅は東京城北のターミナル
東京にも新宿にも大宮にも電車1本乗り換えなし
更に武蔵小杉や横浜、意表をついてお台場の東京ビックサイトにも乗り換えなしで行けます。
北方向は浦和や宇都宮や高崎が乗り換えなしです。でも宇都宮と高崎は大宮で新幹線に乗り換えて時間短縮するのが普通かな。
埼玉方面からの電車は赤羽駅で一旦束ねられてから新宿方面と東京方面に分かれ南下します。
都心からの電車は束ねられて大宮まで行って大宮で宇都宮方面と高崎方面に分かれます。
赤羽駅は東京と埼玉の境界で乗り換えを行うターミナルとして機能しています。
移動を速くするコツは上野、東京、新橋、品川(とその先)が目的地のときは京浜東北線ではなく上野東京ラインを使うこと。京浜東北線は途中停車駅が多くて時間がかかり、途中の乗り降りが激しく落ち着きません。
遅延発生時に路線別ホームで苦悶
赤羽駅のホームは路線別ホームです。
悩むのは大宮に向かう時。
電光掲示板を見て4番線と6番線のうち先に電車が来るホームで待ちますが、遅延が発生すると電光掲示が消えて「どっちか好きな方で待っててね」状態になります。
4番線で待っていて、6番線で「まもなく電車が到着します」とアナウンスが流れたりするとダッシュで階段を上り下りする羽目になります。
慌てるなと言われそうですが、遅延発生時は次いつ来るか不明なので結構必死です。
複数路線があって便利だけと路線別ホームでちょっと不便なんです。
池袋や新宿には何線でいくか。湘南新宿ラインの巧妙な罠
池袋・新宿行きは5番線と7番線があり悩みそうですが実はそこは悩みません。
埼京線は赤羽と池袋の間で十条と板橋に停車します。一方、湘南新宿ラインは池袋まで途中停車はありません。ですが乗るのは7番線の埼京線です。
その理由は埼京線が速くて本数が多いから。池袋まで埼京線は9分、湘南新宿ラインは大体12分位かかります。
埼京線が停車駅が2つ多いのに速いカラクリは湘南新宿ラインに乗れば分かります。
湘南新宿ラインに乗って車窓を眺めていると駒込とか大塚を通過します。
埼京線は池袋まで直線的に走りますが、湘南新宿ラインはご丁寧に田端手前まで京浜東北線と併走して南下した後に今度は山手線に併走して半円を描くように池袋に向かいます。
湘南新宿ラインは貨物用の線路を使ってそんな遠回りをするので時間がかかります。
京浜東北線は停車駅が多くて時間がかかっても大事です
座れる裏テク。東十条駅の出番もあり
京浜東北線(南行き)の時刻表をよく見ると赤羽駅始発の電車があり、時間は少し余分にかかるけど座って東京、新橋、品川に移動できます。
平日は8:43、9:05に赤羽始発電車があり、フレックスサラリーマンが座席に座るべく入線前からホームに並びます。
結構並ぶので座るには少し早めに行くのがベターですが、直前に着いた場合は南口側の1~2号車へ向かってください。南口側は人が少ないので座れる可能性が高いです。
その時間では遅すぎる方には別の方法があります。
京浜東北線で1駅先の東十条駅にも南行きの始発電車があります。平日朝の東十条始発電車の時間は5:34、6:10、6:22、6:37、6:56です。
朝早い時間なので確実に座れます。赤羽駅で6時台の京浜東北線に乗って東十条駅で一旦下車して乗り換えるフレックス早出サラリーマンがまあまあいます。
最終時間帯は赤羽ダッシュに気をつけるべし
京浜東北線と埼京線の埼玉県沿線は大ベッドタウンですので通勤・通学で東京に向かい、赤羽駅で路線間で乗り換える方がそれはもうたくさんいます。
夜、新宿から浦和や蕨に帰宅する場合は赤羽駅で埼京線から京浜東北線への乗り換えになります。
そんな乗り換え客が大量にいるにも係わらず、京浜東北線は1~2番線、埼京線は7~8番線と赤羽駅の両端に離れてホームが配置されています。
両端配置のせいで最終電車ともなると新宿から埼京線で来て8番線に降りた乗客が2番線の浦和行きに乗り換えるために駅構内コンコースをダッシュする姿が見れます。(夜の赤羽ダッシュと呼ぶ人がいるとかいないとか)
東京から最終京浜東北線で帰ってきて迂闊にコンコースを歩いていると真正面から突っ込んでくるダッシュ勢を迎え撃つ形になり焦ります。特に埼京線からの電車が遅れて着いた場合は勢いが激しいので気をつけてください。
山手の真ん中にどう行くか
普通に山手線の駅で乗り換え。なお赤羽駅の北に隠された手段あり
山手線内の中心部には池袋、新宿、西日暮里などで地下鉄や中央線に乗り換えて向かいます。
乗り換えが面倒な人や赤羽駅北側の住民は東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅を目指します。赤羽岩淵駅は赤羽駅から10分程歩きますが飯田橋や市ヶ谷、永田町や溜池山王に1本で行けて便利です。
南北線は昼は空いています。大昔はいつも空いていましたが最近は埼玉高速鉄道沿線でマンション開発が進んで朝と夕方はラッシュです。
赤羽駅の駅ナカ事情
赤羽駅は駅の周りが思いっきり栄えていますが、改札内の駅ナカでも小腹を満たしたり雑誌を買ったり軽く飲食とショッピングができます
一人飯屋とQBハウスがある南口駅ナカ
南口駅ナカには人知れず実用的な店が揃っています。
まずはQBハウス。南口改札内に赤羽駅店があります。改札内なので乗り換えの時にサッと寄ってサッパリできます。営業時間は10時~20時です。
他はカレーショップとちゃんぽん屋とナポリタン屋と定食屋があります。いずれも一人でふらっと入って腹を満たせるお店です。
「ナポリの旋風赤羽店」はナポリタンとライスをがっつり食べられるB級テイスト全開なお店です。営業時間は10時~23時。平日朝は7時から営業しています。
「カレー厨房赤羽店」と「長崎ちゃんぽん華らんたん」はカウンター席が横に繋がっていて1つのお店のようになっています。ここも気軽に入って腹を満たせます。普通においしいお店ですし。営業時間は11時~23時です。
定食屋は奥まったところにあり人通りが少なく心配になりですが、酒飲みができるので長く続いてほしいお店です。
エキュートがある北口駅ナカ
エキュートといえばお高いスイーツや菓子類がありつつ少し値の張る弁当や軽食もあるという忙しい都民が帰りしなに立ち寄れるショッピングスペースです。
エキュート赤羽は北口改札内に2011年に開業して10年経って赤羽駅利用者にすっかり馴染みました。
利用する機会が多いのは本屋ですが、BECK’SやNewdaysはもちろんのこと、つけ麺屋やそば屋といった飲食店、スイーツ、お菓子、惣菜、弁当といった家に持ち帰って食べられるお店が並んでいていつも混んでいます。
エキュート赤羽は北口改札内にあるので、間違って南口改札側に降りた時はホームに戻って北口改札に向かってください。
昔の赤羽駅と将来の赤羽駅
かつての赤羽駅の開かずの踏切
赤羽駅が今の形、線路が全て高架化されたのは1998年です。
その昔は踏切があって電車の運行頻度から開かずの踏切として有名でした。
今でも東十条駅と王子駅の間に2カ所踏切が残っていて長時間閉まる様を実際に見れますが、赤羽駅の人通りが激しいところの踏切は大混雑していただろうなと想像できます。
どこかに写真がないか探したらしっかり残している方がいました。「赤羽駅、高架化工事真っ最中のころ」というブログ記事です。背景に映っているカプセルホテルの看板で一目で赤羽だと分かりますね。
エイトライナーとメトロセブン
将来、赤羽駅がどう発展していくか、今のところ駅そのものの再開発計画はありません。
赤羽南では大地主DNPが手放した土地に大規模マンションが林立し、ララガーデン入口向かいにはタワーマンションが建つので赤羽駅の利用者が増えるのは確実です。
でも駅自体の再開発はちょっと難しい。新幹線高架がドンと構えているので。
できるとすれば地下スペースの開発です。
環状7号線地下を江戸川区から赤羽まで結ぶ地下鉄メトロセブン、環状8号線地下を赤羽から練馬、世田谷まで結ぶ地下鉄エイトライナーという構想があります。
ちょっと考えてみますと、
赤羽駅発で環7で高円寺まで行く国際興業バス赤31系統は1時間4本で乗客を裁きます。王子駅発の都営バス王78系統も神谷から高円寺まで並行して運行していますがそれを合算しても1時間にバス7本で間に合っています。
環8沿いならば練馬方面の住民の利用も見込めますが地下鉄で電車6両を1時間に何本も走らせる乗客数には到底及びません。
バスで十分だなぁ。
新幹線赤羽駅はどうだろう
気落ちしたところで改めて地上に目を向けると、
ドンと構える新幹線高架、アレにちょっとホームを設けて在来線赤羽駅と階段で結んだら新幹線赤羽駅が完成するのではないかな。おおっ!
赤羽駅で新幹線を降りて埼京線で新宿に向かえるのは便利なはず。新宿にそびえる東京都庁の権力と財力でなんとかならないだろうか。
そんな妄想はさておき、赤羽駅と駅周辺が様々な文化活動などができるプレミアムなエリアになるか、ただ電車で通過するだけのエリアになるか、ここしばらくの再開発がその分岐点になります。
赤羽にまつわる記事は他にもあります
今までに駅周りのお店の話やバスやホテルの事情も記事にしています。
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