神保町でノスタルジー(東京都千代田区)散歩して飯でもどうぞ

神保町街角街角

書店やビデオショップから学生向けの飲食や生活雑貨の店に街並が変わりつつある神保町。大学キャンパスが多数あるので飲食店は以前から充実しています。

おっさんであれば暇な休日に街を歩き飯を食べてノスタルジーな時を過ごせます。最新スポットはないので若者にはイマイチかな。

住所東京都千代田区神田神保町
アクセス神保町駅(都営三田線、都営新宿線、東京メトロ半蔵門線)から徒歩1分
ぶら旅メモおっさんなら書泉グランデと古書センターと芳賀書店
飯はボンディか三幸園。軽食ならさぼうるへ

神保町交差点から街歩きスタート

東京メトロと都営地下鉄の神保町駅の真上が神保町交差点です。

JRならば中央線の水道橋駅で下車すれば正面が白山通りで15分ほど南下すれば神保町交差点です。

地下鉄かJRでふらりとアクセスできます。

今も変わらぬ書店の街を探訪

まずは岩波だ

神保町は明治の頃から学生が集まりやがて新旧の専門書を扱う書店の街へ発展した歴史があります。書店はネットに押されて街から消えつつありますが、神保町には書店街の香りが存分に残っています。

神保町交差点
神保町交差点のガードレールには本

まずは書店界のレジェンドである岩波から攻略ということで、神保町交差点の南西コーナーのSUIT SELECTが入る岩波神保町ビルを見上げてみましょう。

ただのビルですけど最上階には歴史あるミニシアター岩波ホールがあります。

右隣りには岩波書店アネックスこと神保町ブックセンター、奥には岩波書店の本部があります。

そんな岩波が林立するエリアですが岩波ホールは2022年7月29日に閉館されるとのアナウンスが流されています。コロナによる運営状況の悪化が原因です。残念。

他の出版社もチェック

交差点から南へ歩くと竹橋に出ますが、その通りに出版社のビルと大学のキャンパスが並んでいます。

岩波神保町ビルの南隣りは救世軍本営も入居する有斐閣、その隣には集英社と小学館が並んでいます。集英社の裏手が岩波書店の本部で、他にも出版社の事務所があります。

至って普通のオフィスビル群ですが大衆から意識高い系までカバーする日本出版界の中心地になります。

何気に日本の野球発祥の地

日本野球発祥の地

小学館の対面の立派なビルは学士会館でその隅に「日本野球発祥の地」のモニュメントがあります。

明治初頭、この地の東京大学の前身の学校で米国人教師が学生に野球を指導したのが日本の野球ひいてはスポーツ文化のはじまりとなりました。

巨人の星のOPを思い出させる像は何だかなぁと感じるかもしれませんが、スポーツ好きなら見に行きましょう。

本やレコードが好きなら古書センターでノスタルジー

神田古書センター

交差点から西は古書店がある通りになります。

ランドマークである神田古書センターは大きな縦長の看板が目印です。

EPやLPの世代はセンター最上階の富士レコードで昔持っていたレコードを見つけて感傷に浸れます。

神田古書センターの隣りの年代物の建物(アイキャッチ画像)は大正創業の矢口書店と古賀書店です。

AV好きならば芳賀書店でノスタルジー

芳賀書店

更に歩くと地下鉄入口の横にエロ紳士なら誰しも知っているビデオショップ芳賀書店があります。

神保町で一時期書店を凌く勢いだったビデオショップはネットの発達でほぼ消え去りました。

その筆頭的存在だった芳賀書店も今はここしか残っていません。おっさん向け感傷スポットその1です。

オタクなら書泉グランデとブックマート跡地でノスタルジー

書泉グランデ

オタクなら交差点から東へ向かいましょう。

すぐに書泉グランデがあります。鉄道、アイドルその他諸々のオタク趣味のディープな新刊が揃っています。

ごちゃごちゃしたフロア、壁やエレベーターにはお手製の新刊やイベントの告知という何ともダサい雰囲気は今も健在です。おっさん向け感傷スポットその2ということで。

グランデから更に歩くと風格漂う三省堂本店があります。建替えのため2022年3月に営業終了し4月から解体される予定なので見るなら今のうちです。

三省堂の先を道なりにカーブするとABCマートがありますが、そこに以前は書泉ブックマートがありました。

アイドル本とアニメ本の旗艦店だった書泉ブックマートには思い出がある人も多いのではないでしょうか。

書店の未来を考えながらすずらん通りを歩こう

ABCマートと三省堂の間の細い道が神田すずらん通りで、新刊を扱うお店を含め書店が多く残っています。

東京堂書店

ABCマートから少し歩くと東京堂書店があります。

カフェを併設する新鋭書店に見えますが明治23年創業で100年以上の歴史があります。

時代に合わせて書店も変化しなければ生き残れません。新しいオシャレな建物が入り交じるすずらん通りで書店の将来に思いがいったりするかもしれません。

水道橋駅までの通りは学生街

交差点から北の水道橋駅までの通りは一昔前はAVショップと古書店の通りでしたがAVショップはほぼ消滅し古書店も僅かしか残っていません。

空いた店舗に飲食店と生活必需品のお店が入居して付近の大学キャンパスの学生がたむろするエリアに変貌しました。

やよい軒や神保町食肉センターといったお腹一杯になれる飲食店が揃い、100円ショップやQBハウスもあります。

散歩の後には栄養補給

山ほどある飲食店の中で散歩後の食事に合ったお店を3つ紹介しておきます。

欧風カレー
ボンディ
芋が付いてくる欧風カレー
神保町交差点から徒歩1分。神田古書センター2階。入口はビル裏手
年中無休。営業時間11:00~22:00
三幸園街中華。日替わりでも麺でも炒飯でも何でも
神保町交差点から徒歩1分。岩波ホールの向かい。
土曜定休日。営業時間11:00~26:00
さぼうる古き良き喫茶。お好きな軽食を
神保町交差点から徒歩1分。交差点の廣文館書店横の細い道を入る
日祝定休日。営業時間9:30~23:00
欧風カレーボンディの開店時の行列
ボンディの入口は古書センターの裏。休日の開店時は行列

神保町の昔と将来

江戸時代に神保さんという旗本が住んでいました

町名の由来が交差点北東コーナーの案内板に書かれています。

関東大震災の区画整理の際に西神田一丁目と神保町一丁目に町名が変わりました。神保町という町名は江戸時代に神保長治という旗本が住んだことに由来しています。

千代田区による現地案内板より

大昔は猿楽町と呼ばれていたとか案内板には更にいろいろ書かれているので関心があるなら散歩の際に足を止めて読んでみてください。

ネット時代に生き残るリアル店舗は

本探しの場が本屋からネットに移行し、リアルな本屋は街角から消えつつあります。

衣食住はまだリアル店舗が中心ですが、コロナで食のデリバリーが拡大しそれら商店も安穏とはしていられない状況です。

神保町には大学キャンパスが複数あり学生が集まる姿は変わりません。

学生たちがネットとリアルの買い物をどう使い分けるのか、それによって神保町の街並はまだまだ変貌していくでしょう。

寄り道情報

御茶ノ水のスポーツ用品店街

黒沢楽器とゼビオ

三省堂の先に黒沢楽器店とスーパースポーツゼビオがあります。

ゼビオ側に進むとヴィクトリアなどスポーツ用品店が並ぶ通りになります。

スポーツ用品店は見て楽しむ感じではありませんが、散歩ついでにシューズなど見てみようかと思ったら是非どうぞ。

御茶ノ水の楽器店街

御茶ノ水楽器街

黒沢楽器店側に5分程歩くと楽器店街があります。

ギター、ドラム、何故かウクレレ専門店なんて店があります。ショーケースや売り場に楽器が並ぶ様は派手で見ていて楽しいです。

その先にはJR御茶ノ水駅があります。

北の丸公園へ

神保町交差点から西へ向かい芳賀書店を通り過ぎて、更に7分程歩くと九段下駅と北の丸公園の入り口に到着します。

北の丸公園は周りを囲む濠(千鳥ヶ淵)の桜がキレイで園内には日本武道館もあります。神保町街歩きのついでに公園の散歩はいかがでしょうか。

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