古町ドカベンロード(新潟県新潟市)かつては繁華街で映画街

新潟古町ドカベンロード山田1街角

新潟市の中心街古町、大規模ロードサイド店に客足を奪われ衰退著しいメインストリートに何故か水島新司先生のマンガ「ドカベン」の銅像が飾られています。

そんな今の古町だけでなく、昔の古町も振り返ります。

住所新潟県新潟市中央区古町通
アクセス新潟駅から路線バスで10分。徒歩の場合は25分
ぶら旅メモマンガの家やマンガ・アニメ情報館を回ってマンガ尽しの旅
関連リンク新潟ふるまち Official Guide Web

ただっ広い商店街の古町モール

新潟にとって古町とは

新潟古町7番町

古町は新潟県下でナンバー1の歴史ある繁華街です。

しかし、主要駅から離れていて中小規模の店が中心で核となる大規模施設がないという立地のため、車社会の浸透で郊外の大規模ロードサイド店が繁盛するのに反比例して衰退しつつあります。

どこも県都の繁華街は粘り強さを発揮していたりしますが、新潟市は道路事情がピカイチ(東西南の3方向に郊外まで基幹道路整備済)なので皆ごちゃごちゃしている街の中心部に行かなくなってしまいました。

そんなこんなで今の古町は用がない人も含めて人が集まる繁華街ではなくなり、おっさんおばさんが昔を懐かしみつつ訪れる広くて静かな商店街といった風情です。タワマンや集客施設(古町ルフル)を建てたり流れを変えようという努力は垣間見えますが厳しい状況です。

そんなやや寂しい雰囲気に向いている街ですが、街歩きの味は残っているので他県から新潟を訪問された折にちょっと寄ってみるのはありと思います。

マンガ好きに古町5番町のドカベンロード

新潟古町ドカベンロード里中

ここから脈絡もなくマンガの話になります。

今の古町で新規来訪者に一番アピールできるものはドカベンです。

もしかして「ドカベンって何?」と思いましたか。

まぁそうかもしれません。

もの凄く古い野球マンガです。簡単に説明するとドカベンとはいつもドカっと大きい弁当の主人公山田太郎が仲間と共に高校野球界を席巻していくマンガです。(高校野球編のあと2018年までプロ野球編を連載していました。)

もう少し説明すると、1970年代、巨人の星や侍ジャイアンツといった超人魔球系が大ブレイクした後、ドカベンは熱い情熱で甲子園を目指す高校野球部員の群像を描き上げ、野球マンガの世界を拡げました。

山田太郎をはじめとする登場人物の情熱や凄さに感化されて野球にのめり込みプロ野球選手になった人も数知れずでリアル野球界にも大いに影響を与えたマンガです。

新潟古町ドカベンロード山田2
山田太郎
新潟古町ドカベンロード岩鬼
岩鬼正美

とまぁ昔話はさておき古町のドカベンの話に戻ります。

ドカベンの作者水島新司先生は新潟市中心部の出身で、いつしか古町にドカベンの銅像が飾られるようになったのでした。あぶさんの景浦や野球狂の詩の水原勇気や岩田鉄五郎の銅像もあります。

銅像は古町のうち5番町に並んでいてドカベンロードなんて呼ばれ方もあります

ドカベンを知らない方には変な銅像に見えるかもですし、銅像なんか見て楽しいのと突っ込まれるかもですが、それぞれのキャラクターのプレーする姿をうまく切り取った銅像には躍動感と風格が感じられます。

よく見ると細かい造形はイマイチですが、見て回っていると段々とスポーツしたいなぁなんて気分になってきます。マンガ好きはもちろん、マンガ好きでなくとも何はともあれ古町に行ったら見ることをおすすめします。

ドカベンの銅像は里中、山田、殿馬、岩鬼の4人、更に景浦、水原、岩田を合わせると7人の銅像が並んでいます。

古町5番町には日本アニメ・マンガ専門学校とか謎の壁画(その向こうには仏像)の一角もあります。

新潟古町の壁画と仏像
壁画と仏像

マンガ好きに古町6番町のマンガの家

人口がそれなりに多い新潟は多くの漫画家を生み出しています。高橋留美子先生や魔夜峰央先生、小畑健先生とか他にも有名な方がたくさん居ます。

そんな新潟ですが、古町6番町の路地裏にマンガ本を集めた「マンガの家」があります。

マンガの家では入場無料で1万冊の蔵書を手に取って読むことが出来ます。開館時間は11時~17時です。定休日は水曜日。マンガ好きなら外せないスポットです。

マンガ好きに新潟市マンガ・アニメ情報館

マンガ好きの方に更にもう一つのスポットを紹介。

古町から少し歩きますが万代シティにマンガにまつわる展示会などを開催している「新潟市マンガ・アニメ情報館」があります。

マンガを読めるマンガの家に比べるとちょっと楽しみずらい施設ですが、マンガ好きなら情報館にも顔を出してみてください。結構気に入る展示をしているかもしれません。

昔の古町を懐かしんでみる

新潟古町6番町

新潟市で映画を観に行くといえば昔は古町でした

マンガの話はここまでにして古町の歴史の話を少々。

昔、水だらけだった新潟市中心部、江戸時代には役人の屋敷があったようですが明治になり銀行などが出来て庶民の通りとして発展していきます。昭和に入ると百貨店などが建っていきました。

1980年代には市の中心部にある賑やかな繁華街となり、高校生大学生にとっては東映東宝などの映画館が付近に散らばり暇な休日を過ごすために通う街になりました。

しかし今は郊外シネコンにやられて古町の映画館は軒並み閉館してしまいました。

鍋茶屋とか加島屋

新潟古町鍋茶屋
鍋茶屋

古町8番町の裏手に料亭鍋茶屋があります。

江戸末期創業の新潟では有名な料亭で、木造三階建の建物は文化庁の「保存文化財」にも登録されています。

古町7番町の裏の裏(というか東堀通)には新潟加島屋の本店があります。

海産品を扱う店として1855年に創業し目玉は瓶詰のさけ茶漬けです。建物は商業ビルに建て替えられています。

新潟古町加島屋
新潟加島屋本店

鍋茶屋も加島屋も歴史ある名店です。

古町散歩の後に時間があれば、鍋茶屋を外から眺めたり(もちろん店内で料理を味わうのもありですが私は予約の取り方を知りません)、加島屋でお土産を買ったり、新潟の老舗に触れてみてはいかがでしょうか。

新潟駅から古町まで歩くと30分。路線バスなら10分

新潟駅の万代口に出て徒歩かバス

古町は新潟駅の北側にあります。新潟駅は万代口と南口があるので万代口から駅を出てください。

徒歩30分で古町ですが、万代口正面の太い通りを道なりに歩いて萬代橋を渡って更に歩くと古町に到着します。ドカベンロードやマンガの家がある5番町や6番町には「ふるまちモール6」と書かれている方のアーケードを進んでください。

新潟駅万代口に出ると路線バスが溜まっている場所が見えます。そこがバスターミナルで古町を経由するバスがひっきりなしに出発しています。バスの行き先表示をみて途中に古町と表示があるバスに乗れば10分程で古町に到着します。

新潟駅から古町まで少し距離はありますが、萬代橋も渡れるので晴れの日は徒歩をおすすめします。

車で行くこともできるけど

駐車場は何だかんだで結構なキャパシティがありますが、一カ所にまとまってではなくアチコチに分散しています。

市街なので有料ですし入口が目立たない駐車場が多く探すのに苦労するので土地勘がない方には古町に車で行くのはおすすめしません。

寄り道情報

信濃川と萬代橋

新潟駅から古町へのルートの中間辺りに萬代橋が位置しています。萬代橋建設の歴史など個別に記事にしています。

萬代橋のところで歩き疲れたら信濃川の土手に降りてくつろぐこともできます。土手を少し歩けばベンチのある休憩スポットもあります。

朱鷺メッセ

萬代橋に出て河口側を見ると背の高いビルが1つあります。それがコンベンションセンターである朱鷺メッセになります。朱鷺メッセの展望室なども個別に記事にしています。。

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