草戸山と三沢峠(東京都八王子市)南高尾トレッキングの前半戦

草戸山の山頂山河

高尾山口駅から南の山稜を渡っていく南高尾トレッキングは通常ルートの高尾山登頂とは全くおもむきが異なります。標高は最高点でも536mですが次々と現れるピークを乗り越えていく楽しくもハードなトレッキングになります。

高尾山に通常ルートで登頂した後に気分を変えてチャレンジすることをおすすめします。

住所東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界辺り
アクセス高尾山口駅(京王線)から徒歩5分で登山口
ぶら旅メモ草戸山で城山湖を眺め、三沢峠でくつろぎ、西山峠で先に進むか悩む
草戸山の先は林の中の登山道で自分を鍛える感じに
関連リンク町田市公式サイト「草戸山」

楽しく歩ける登山道を進んで草戸山から西山峠へ

草戸山の展望台
草戸山の山頂展望台

南高尾山稜の前半は標高500m以下でのアップダウン

ぐるっと回った高尾山の山頂が最終目標地点ですが全体で軽く7時間はかかるロングルートです。朝8時頃までにスタートしないと明るいうちに高尾山頂までいけません。

この記事では高尾山口駅を出発して四辻から草戸山、さらに歩いて三沢峠から泰光寺山を経て西山峠まで南高尾山稜の前半部分を紹介します。

まずはルートの道しるべと高尾山口駅からの徒歩時間のまとめ。休憩時間は入れてないので実際はもっと時間がかかります。草戸山の先は見所がなくほとんどトレーニングなトレッキングになります。(一番の見所はその先の後半にありますがかなり先)

南高尾山稜の前半のタイムライン
  • 出発
    高尾山口駅

    橋本屋の裏の登山口から細く急な登山道を登っていく

  • 15分
    四辻

    一休みして進む。降りて登って尾根を歩いて降りて登って

  • 85分
    草戸峠

    もうすぐ山頂。少し降りてから最後の登り

  • 100分
    草戸山(標高364m)

    丸太に座って休憩。この先は見所がない登山道が続くので引き返すのもあり。前へ歩きだすと再びアップダウンの連続

  • 130分
    榎窪山(標高420m)

    展望なしで何もない山頂なのでスルーして進む

  • 135分
    三沢峠

    この先アップダウン少なめ。4方向に分岐し1つは下山道で80分で高尾山口駅

  • 160分
    泰光寺山(標高474.5m)

    木製ベンチで休憩。展望なし

  • 165分
    西山峠

    山稜のほぼ中間点。何もないただの峠。下山道があり約80分で高尾山口駅。この先に進むとエスケープが難しくなる

もう十分に運動したと感じたら無理せず三沢峠か西山峠でエスケープしてください。西山峠の先は見所もあるけど更にハードになりますので。

南高尾山稜の登山口は「高尾山入口」交差点の裏

最初の要注意は登山口。うっかりすると迷います。

高尾山口駅を出てたくさんの人が歩いている手前の細い道には入らず、正面の通り(甲州街道)まで出て右(甲府方面)に歩いていきます。少し歩いた先の高尾山入口交差点で左折して橋本屋を巻くように坂を登ると登山口の標識があります。標識が指す方向にある細い道が登山道です。

登山道に入ってしまえばポイント毎に標識があるので道に迷うことはありません。

登山口から草戸山へ。ふれあい休憩所の見晴らしがグッド

細い道はいきなり結構な勾配になりますが10分程登ると四辻と呼ばれる峠に出るので標識に従って草戸山方面に向かってください。

始まりなので元気にアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げていきます。1時間ちょっと歩くと少し開けてベンチが置かれた草戸峠に到着します。草戸山の山頂までもう少しです。

草戸山の山頂への登山道
草戸山の山頂に至る登山道

草戸峠から少し降りて更に進んでいくと林の先に日の光が見えてきます。その先が草戸山の山頂です。

草戸山の山頂は結構広くて丸太が並べてあって鳥居と祠や展望台もあります。木々の合間には八王子市街が見えます。なお、2022年4月は展望台は老朽化で立入禁止でした。

草戸山の見晴らしポイントとしては山頂から700m程進んだ「ふれあい休憩所」もおすすめです。城山湖が眼下に見えます。

ふれあい休憩所で城山湖を見たところで高尾山口駅を出発して2時間半程度が過ぎています。この先はしばらく見所がなく延々と登山道を歩き段々と辛くなっていきます。今日は軽く登山を楽しむというノリならば、ここで引き返してください。

城山湖
ふれあい休憩所から城山湖

草戸山から榎窪山経由で三沢峠へ。三沢峠には下山道と城山湖方面への分岐

草戸山の先も林の中のアップダウンがある登山道になっています。次の休憩ポイントは三沢峠で草戸山の山頂から約30分の道のりです。

三沢峠の手前に榎窪山の山頂への道と巻き道の分岐があります。榎窪山は見晴らしも何もありませんが複数ピークを攻略して縦走気分に浸りたいなら山頂へどうぞ。

三沢峠
三沢峠

三沢峠の到着は高尾山口を出発して途中で休憩を入れて3時間を過ぎた頃になります。

三沢峠では草戸山からの道、西山峠に向かう道、高尾山口駅への下山道、津久井湖からの登山道の4つが合流します。

ベンチで休憩しながら、先に進むか、高尾山口駅目指して下山するか、津久井湖方面に下山するか判断を。津久井湖方面は駅がなく路線バスにうまく乗らないといけないので事前リサーチが必須です。

三沢峠から泰光寺山経由で西山峠へ

泰光寺山の山頂
泰光寺山

三沢峠の先はアップダウンの具合が少し緩やかになり疲れつつも軽快に歩けます。

20分程歩くと泰光寺山へ登る木道と巻き道の分岐があります。木道を登った泰光寺山の山頂はやっぱり見晴らしはありませんが少し広くてベンチがあります。一休みを。

先に進むと巻き道と合流してほどなく西山峠に到着します。

西山峠から先をどうするかが問題だ

西山峠には先に進む登山道と高尾山口駅に向かう下山道があります。

西山峠の先には見所があります。しかし、標高536mの大洞山を登り切って大垂水峠に出るまで2時間、高尾山の山頂まではもう1時間半という長い道のりになります。

体力的にヤバイと思ったら下山道に進んでください。下山道を50分程歩くと甲州街道に出ます。甲州街道に沿って更に30分程歩くと高尾山口駅に到着します。

覚悟を決めて大洞山に向けて進む場合のルートは次の記事で書いています。関心がありましたら「大洞山と大垂水峠(東京都八王子市)南高尾の絶景見晴らし台」をご覧下さい。

高尾山口駅から歩いてすぐにアクセス

上のグーグルマップには四辻から西山峠までの各ポイントを紫色で1番から7番までプロットしました。高尾山口駅からひたすら南に向かい、神奈川県との県境で西へと方向を変えるルートになります。

高尾山口駅から登山口までは徒歩5分で目印は高尾山入口交差点と橋本屋です。交差点の角に橋本屋があり橋本屋の横の坂道を上ると登山口があります。

寄り道情報

草戸山頂でまだ元気一杯なら城山湖方面の休憩所へ

草戸山の見晴らしポイントとして「ふれあい休憩所」について書きましたが、もう一つ「はなさき休憩所」もなかなかの見晴らしです。

はなさき休憩所は草戸山の山頂から東に向かったところにあります。

一部が急坂のところを10分弱歩くと到着し、城山湖を湖畔から少し高いところから眺めらながら休憩できます。

高尾599ミュージアム

高尾山入口交差点のそばに高尾599ミュージアムがあります。草戸山で引き返した場合はちょっと寄ってみることをおすすめします。

高尾山の動植物や昆虫の標本が並び、プロジェクションマッピングでの生態系の説明もあります。休憩スペースもあるので登山後のクールダウンに最適です。

年中無休で無料です。開館時間は、4月~11月は8時~17時、12月~3月は8時~16時となります。

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