前回の続きで荒川土手ウォーキングルートのうち江戸川区のエリアを紹介します。ウォーキングの最後に葛西臨海公園をぶらついて夕暮れの河口を眺めれば、良い一日だったなぁときっと満足できます。
楽しみどころ | 荒川ロックゲートを眺める。江戸川競艇を対岸から眺める |
ルート | 東大島駅(都営新宿線)から大島小松川公園へ 河川敷を南下して荒川ロックゲートへ 少し戻って船堀橋を渡りつつ中州に入り江戸川競艇の対岸へ 荒川ロックゲートに戻りひたすら南下して葛西臨海公園へ |
ぶら旅メモ | 日が暮れる前に葛西臨海公園に着くように |
関連リンク | 荒川ロックゲート(江戸川区Web) 葛西臨海公園(江戸川区Web) |
楽しみどころ
スタートは東大島駅。はじめに大島小松川公園へ
前回は荒川土手ウォーキングルートのうち「赤羽岩淵から北千住まで」の区間を紹介しました。
今回は「東大島駅から河口の葛西臨海公園まで」の区間です。
前回と並べると北千住から東大島の区間が抜けていますが、その区間を歩くと2時間弱かかり単調で飽きるので電車を使ってのワープがおススメです。もちろん脚力に自信があれば歩くのもOKです。
都心から東大島駅へは新宿駅や岩本町駅(秋葉原駅)から都営新宿線で乗り換え無しで行けます。
最初の目的地となる大島小松川公園は東大島駅から徒歩3分です。
大島小松川公園は荒川河川敷に隣接する大きな公園で桜並木もあります。昼飯前に着いた時はまずは駅前のコンビニでおりぎりでも買ってそれをまったり食べてエネルギーを確保してください。
荒川ロックゲートへ。荒川区ではなく江戸川区にあります
大島小松川公園から荒川河川敷を南下すれば10分かからず荒川ロックゲートに到着です。
ロックゲートは船のフォークリフトです。船を入れた状態で2つの門を締め切って水位を調整し、水位を隣の水域と合わせてから送り出します。
荒川ロックゲートは荒川と旧中川とを結ぶ閘門(こうもん・ロックゲート)と呼ばれる施設です。ロックゲート(=閘門)とは、水面の高さが違う2つの川のあいだを船が通行出来るようにするための施設です。川と川のあいだに水門をつくって、水位を調節し、水面の高さを同じにして船を通します。
江戸川区Webより
船が通る時は見ていておもしろいですが、なかなかそういう場面には出会えません。船が来そうにないときは現地の案内板を眺めて船の姿を想像してください。
中州で江戸川競艇を対岸から眺める
次なる訪問先は江戸川競艇です。といっても競艇場には入らず競艇場を対岸から眺めます。
競艇場は普通のぞき見できません。対岸からバックストレッチを真正面に観る経験はなかなか貴重です。
バックストレッチの掛かり掛けられる駆け引きを間近で見て、遠く向かいのスタンドには舟券勝負しているギャンブラー集団を見れます。
荒川ロックゲートから競艇場までは少し北に戻って船堀橋を渡っていきます。そして船堀橋を渡りきる手前の首都高高架が走っている中州に下りていきます。
中州に入れば対岸に江戸川競艇場が見えますので好きなポジションで疾走するボートを眺めてください。
思いっきりタダ見ですが中州は公共スペースなので競艇場から注意されることはありません。
なお、舟券売り場はありません。(それはまぁ競艇場の外なので)
眺めるだけでは満足できないならネット会員になってスマホで舟券購入を。実際スマホをポチポチしている人がちらほらいます。
おすすめは少し風の吹いている日で止まらない波に跳ねつつ疾走する姿を観て楽しめます。但し、風があまりに強いと開催中止になってしまうので出発前にネットで開催有無のチェックを。
ひたすら河川敷を下り行き止まりまで
江戸川競艇を眺めて満足したら荒川ロックゲートに戻ります。
再び南下しつつ途中の葛西橋で東岸に渡ってください。そこから葛西臨海公園に向かって更に南下していきます。
この辺の散歩では東京スカイツリーを存分に鑑賞できます。休日であれば少年サッカーや少年野球の姿も見れます。
そんなのを眺めながらぶらぶらと歩いているとやがて河川敷の終点(行き止まり)に到着します。
終点にはひっそりと荒川治水史の案内板があります。
荒川は人工の放水路で、江戸時代から昭和に至るまでの間、江戸・東京を水害から守るために数百万の人が働いて完成させたものであることがその苦難とともに説明されています。
歩いて疲れたところで説明を読みつつひと休みを。
葛西臨海公園へ
河川敷の行き止まりで道路に降りて南に繋がる道を突き進むと葛西臨海公園に到着します。
公園には大観覧車がそびえ葛西臨海水族園や様々な施設があります。夜は何も営業しておらず寂しくなるので夕方までに着くように東大島を午後早い時間に出発してください。
荒川ロックゲートから葛西臨海公園まで距離にして7km、歩くのにかかる時間は90分位です。
アクセス情報
河川敷をひたすら河口に向けて歩く
荒川沿いに歩くだけなので迷うことはありません。
荒川ロックゲート、船堀橋の中州(江戸川競艇の対岸)、葛西臨海公園の位置関係を事前にチェックしておくとスムーズです。
葛西臨海公園からの帰路はJR葛西臨海公園駅から京葉線で東京駅に戻れます。
京葉線の東京駅は東京駅本体から離れているので東京駅での乗り換えで追加のウォーキングをすることになります。(動く歩道を使って5分位歩きます)
寄り道情報
たまたま見かけた陸上自衛隊の訓練
自衛隊がなにやら可動式の陸橋らしきものの設営訓練をやっている日がありました。いつも見れるわけではありません。
土手にはジョギングや犬の散歩をしている方がたくさんいてすれ違います。
荒川河口の夕陽
河口付近の夕陽の光景はなかなかのものです。清掃工場の煙突とビルマンション群の向こうに日が沈みます。
ただし、河口付近で夕陽を堪能してから葛西臨海公園に向かった場合は真っ暗な公園で途方に暮れることになります。
夕方前に一旦は葛西臨海公園に入りぶらついてから、河口に戻り夕陽を眺めると両方楽しめます。
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