カシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)Jリーグとアントラーズと共に

カシマスタジアムサイトスタンドからスタジアム

1993年、Jリーグの歴史の始まりに合わせて開場したスタジアムです。

サッカー専用のスタジアムで鹿島アントラーズのホームグラウンドとなっていますが、施設の老朽化が進み、建て替えか別の場所に新設かスタジアムの未来に関して現在議論が行われています。

住所茨城県鹿嶋市神向寺26-2
アクセス東京駅前のバス停から高速バス「カシマスタジアム行き」で2時間
スタジアムの隣りにカシマスタジアム駅(JR鹿島線)がある
ぶら旅メモ鹿島神宮で必勝祈願を
関連リンク観戦ビギナーズガイド 鹿島アントラーズ公式

全周観やすく余裕があるスタンドで観戦

カシマスタジアム広角
カシマスタジアムパノラマ。クリックで拡大

スタンド1階で臨場感を楽しむ

球技専用スタジアムとしてはスタンドとピッチの距離はちょっと離れています。離れるといっても十分に近くスタンド1階はピッチの熱戦を存分に感じられます。

1階はメインバック両サイドと四方のスタンドのどこでも観やすいですが、サイドは無駄に熱い応援が繰り広げられるのでまずはメインかバックでの観戦がおすすめです。傾斜もしっかりあるので後方座席からの観戦も文句なしです。実は最前面よりは少し下がった座席の方が観やすいです。

メイン1階中央はVIPスペースでなく普通席なのでうまくチケット確保できればメインど真ん中で観戦できます。

観戦していて意外といいなと感じるのは座席の窮屈さが薄いところ。座席配置にちょっと余裕がある印象です。

スタンド2階はフィールド全体を俯瞰して楽しむ

カシマスタジアム2階席から
スタンド2階から

2階は落ち着いて高い視線から全体を俯瞰できます。2階席も四方にあります。

スタンドに傾斜があるので観やすさは文句なしですが、やはり遠いところから見下ろすので1階席が空いているのであれば、2階席はあえて選ぶことはありません。

のんびり観たいなら2階もありですが、それにしてもちょっと落ち着きすぎな雰囲気です。

2階席の上には全周に渡って屋根があります。どことなくビッグスワン(新潟スタジアム)に似ている波打つデザインの屋根ですが雨天の時は後方席なら雨を防げます。

歴史を少し勉強。突貫工事、更にまた突貫工事

カシマスタジアム外周

ビッグスワンに似ている屋根なんて書きましたが、カシマスタジアムの歴史はビッグスワンとは比べものにならないほど由緒正しく立派なものです。

田舎の外れの機能的で巨大なスタジアム、この素晴らしい機能美を持つスタジアムが建設されたのはひとえに茨城県民の努力の賜物です。

Jリーグ創設前、アントラーズの母体となった住友金属工業サッカークラブは強豪ではありませんでした。

しかし、Jリーグを誘致して地元を盛り立てようという県レベルでの熱意により、わずか1年の突貫工事でスタジアムの建設を成し遂げ、アントラーズは名誉あるJリーグのスタートアップの座を射止めました。スタジアム竣工は1993年3月、Jリーグ開幕のほんの2ヶ月前でその時はまだスタンドの1階部分しかありませんでした。

以来、住友金属工業SC改め鹿島アントラーズの栄光の歴史をカシマスタジアムは見守っています。

2階席は2002W杯の会場に選ばれた後にまたも突貫工事が行われて2001年5月に竣工しています。

そんな荒っぽい建設史を持つので竣工から約30年とそれ程古くはないながら、東北大震災を乗り越えて現在に至るまでに施設の老朽化が進んでいるそうで、次世代のスタジアムをどうするか議論されています。2026年目途で未来の方針、建て替えるか別の場所に新設するかが決定される予定です。

鹿島アントラーズのチケット情報

カシマスタジアムホームサポ

2022年の大人前売り価格を載せておきます。席割が細かいです。2階席は来場見込みが少ない場合は開放される範囲が狭まります。席割図は鹿島アントラーズ公式サイトにあります。

  • メインスタンド:1階中央のカテゴリー1指定席5500円、1階外側ホーム側のカテゴリー3指定席4200円、1階外側ビジター側のカテゴリー5指定席4000円、2階のウエストゾーン自由席3000円
  • バックスタンド:1階中央のカテゴリー2指定席4500円、1階外側ホーム側のカテゴリー4指定席4000円、1階外側ビジター側のカテゴリー6指定席3600円、2階のイーストゾーン自由席2900円
  • サイドスタンド:サポーターズシート指定席2400円。1階も2階もホーム側もビジター側も全て同一価格

高速バスでのアクセスが便利で有名

東京から行くなら高速バスが速い

Jリーグ開催日はスタジアム横のカシマスタジアム駅にJRの電車が停車します。ただ問題は東京方面からカシマスタジアム駅まで時間がかかること。田舎をのんびり走るので東京駅から2時間半程かかります。

なので鉄道にこだわりがない東京のサポーターは高速バスを利用する方が多いです。高速バスは東京駅の八重洲口正面の高速バスターミナルから出発して約2時間で到着します。

鹿島神宮行きの高速バスが試合日はカシマスタジアムまで延伸するのですが、当該路線は先着順の乗車なので関東鉄道バス公式サイトで時刻表を調べて少し時間に余裕を持ってバス停に向かってください。バスは大体20分に1本の頻度で出発しているので調べずに行っても何とかなるといえば何とかなりますが。

常設だけでなく臨時の有料駐車場がズラリ

スタジアムに併設された有料駐車場の他、試合日は周りの地主さんがその辺の土地で臨時駐車場をオープンしているので車で向かっても大丈夫です。

キックオフ直前に到着するとスタジアムに向かう人の流れと車の動線が交錯するので駐車場に入れるまで手間取ることもあります。少し余裕を持って着くように出発してください。

それから気を付ける必要があるのは試合後の渋滞です。車での来訪者が多いサッカー場の常で試合終了後は激しい渋滞になります。鹿島アントラーズ公式サイトのお帰り早道(渋滞回避)マップを頭に入れておくとベターです。

寄り道情報

スタジアムから徒歩1時間弱で鹿島神宮

早足で歩くとスタジアムから40分程で鹿島神宮があります。常陸国一の宮で国宝も国重要文化財もある関東屈指の歴史と格式を持つ神社です。

鹿島だからという訳ではありませんが鹿が居ます。鹿は神様の使いとして、また、アントラーズ(鹿角)の由来でもあります。

試合後に向かうのは多分メンドくさくなりますが、試合前、高速バスを鹿島神宮で降りて勝利祈願してからスタジアムに向かうのはありです。鹿島神宮からの移動手段は徒歩だけでなく本数は少ないながらJRも使えます。鹿島神宮からJR鹿島神宮駅まで徒歩10分です。

茨城の県都は水戸

茨城県は新潟県に匹敵する長さがあり、その県都は鹿島から大きく離れた水戸になります。

水戸はJ2の生き字引であるホーリーホックのホームタウンです。

東京からは鹿島と水戸では方向が全く違い離れているので同日開催のハシゴは無理ですが、土日でアントラーズとホーリーホックをそれぞれの日に観戦すれば茨城のJクラブを週末だけで制覇できます。

水戸ホーリホックの現ホームのケーズスタジアム、旧ホームの笠松運動公園陸上競技場は過去に記事にしています。よろしければどうぞ。

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