上京してやってきた鳴滝荘で白鳥隆士は明るくほんわかな管理人蒼葉梢に出会います。梢の友人や鳴滝荘の入居者とも出会いドタバタでラブコメな下宿生活が始まります。
初放送と話数 | 2005年1月 全25話(各30分。最終回は1時間) |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
聖地巡礼メモ | 上野駅がちょっとだけ出てくるけどそれだけ |
関連リンク | まほらば ~Heartful Site |
管理人さんと白鳥くんの心温まり心癒やされる物語
実はとっても重い過去が
ヒロインの蒼葉梢は女子高生にして鳴滝荘の管理人さん。
主人公の白鳥くんは絵本作家を目指して専門学校に入るため親戚の紹介で鳴滝荘にやってきます。
そして更にヒロインが4人出てきます。赤坂早紀、金沢魚子、緑川千百合、紺野棗の4人ですが実はそれは梢がショックを受けた時に現れる梢の別人格なのでした。
ラブコメといえば主人公と絶対的ヒロインが軸の正統派、主人公が複数ヒロインの間で右往左往するハーレム物がありますが、「まほらば」は主人公と絶対的ヒロインの複数人格の間でドタバタが展開する正統派でありハーレム物でもあるラブコメです。
ただ梢に別人格が現れるのは要は多重人格というヤバイ状態で、
以下ネタバレになりますが、
- 蒼葉梢(CV.新井里美)明るく素直な女子高生
- 赤坂早紀(CV.新井里美)ボーイッシュな女子高生
- 金沢魚子(CV.新井里美)好奇心一杯な6歳の女子高生?
- 緑川千百合(CV.新井里美)おしゃれでイケイケな女子高生
- 紺野棗(CV.新井里美)人見知りでマジシャンな女子高生?
過去の両親の交通事故(アニメ)、両親のネグレクト(原作マンガ)というトラウマが梢の心の機微を閉じ込めていて、外からショックを受けた時にそれが別人格として表に出てきている状態です。設定が重いです。
だけど、まほらばの物語は明るく賑やかなコメディーになっています。
鳴滝荘の住民は変わり者揃いで、宴会好き酒好きの桃乃恵、謎のパワーを持ち梢の同級生でもある茶ノ畑珠美、貧乏な黒崎親子、人形のジョニー(その使い手の灰原)、それぞれが好き勝手に白鳥くんに絡んできます。
住民達はそれぞれに梢を気遣い温かく見守り、そして梢を支えようとする白鳥くんを後押しします。
梢のぞれぞれの人格に真っ直ぐに向き合う白鳥くん。それに触れて梢のそれぞれの人格は閉じ込められた世界から外を向こうとします。
そして遂に白鳥くんの想いに癒やされた梢は1つになり未来へと歩みはじめます。そんなハートフルな物語も散りばめられていて観ている方も癒やされます。
白鳥くん、梢さん、鳴滝荘の住民の心温まる交流ににっこりしたりほっこりしたりできます。
めぞん一刻リスペクト
下宿での賑やかでハートフルな名作ラブコメといえば高橋留美子先生の「めぞん一刻」です。突然ですが。
まほらばは、めぞん一刻をリスペクトしている作品です。
内廊下な造りで一風変わった住民ばかりの鳴滝荘。祖父母から引き継いで管理人となったヒロイン。そこにやってくる主人公。
そしてマンガのエンディングはめぞん一刻のエンディングを思い出す大団円です。管理人さんと主人公と住民と...でのフィナーレにはホロリとくるかもしれません。(アニメのエンディングはマンガとは違います)
昔、めぞん一刻に嵌まった人には絶対的におすすめします。特に色濃くオマージュされているマンガを読む方がおすすめです。ちなみに鳴滝荘の住民の名前は数字ではなく色で統一されています。
めぞん一刻って何?という方には...それでも賑やかで心癒やされるラブコメできっと気に入ると思うのでおすすめします。アニメは一昔前の絵柄で26話もあるのでやはりマンガからが入りやすいです。気に入ったらめぞん一刻も是非どうぞ。
アニメとコミックスのそれぞれの公式サイト
アニメ公式サイトにはイラストギャラリー
まほらばアニメ公式のスペシャルページに番組宣伝用のイラストが並んでいます。
アニメの楽しい雰囲気が分かるイラストばかりですのでアニメを観るかどうか迷っているなら是非見に行ってください。
動画はアニメ公式にはないですがYoutubeにBlu-rayBOXのCMがあります。
それからエンディングテーマの「僕のスピードで」は物語に合った穏やかな名曲です。最終回である25話(1時間スペシャルが30分の分割配信になっている場合は26話)の最後にロングバージョンが流れます。機会があれば是非聴いてみてください。
コミックス公式には塗り絵とか

スクエアエニックスのサイト内にまほらばコミックスのページが残っています。
コミックス公式のスペシャルページではキャラクター達の塗り絵を配布しています。絵心がある方はプリントアウトしてぬりぬりできますよ。
タチバナさんや変なマスコットも塗り絵になっています。
上野駅が聖地だけど鳴滝荘の場所は不明です
白鳥くんが上京した際に上野駅の駅名標が映ります。
でも鳴滝荘のモデルが上野にあるのかどうかは分かりません。ロの字型の建物で玄関を入ると内廊下と部屋があって真ん中に中庭がある、そんなゆったりと土地を使っている下宿って上野には実際ありそうにないかな。
原作マンガはガンガンウイングコミックスで完結済

原作マンガは2006年完結で全12巻です。
ネットかブックオフ辺りでまずは1冊読んでみて気に入ったら全巻ネット購入をどうぞ。
思いっきり嵌まったら、ファンブックである蒼、白、朱を集めるも良し。
ドラマCDの金や銀なんてのもあります。
アニメも完結済でアニメ2期は無し
マンガの大団円なエンディングに対して、アニメは少し無理矢理にまとめているのですがでもしっかり完結しています。
マンガのエンディングがOVAにでもなると良いのですがそれはまぁ無理ですね。
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