「このはな綺譚」信州の奥のひたすらに優しい世界

このはな綺譚のキービジュアル癒しアニメと聖地

此花亭の従業員は人の姿をしたかわいい狐達です。子狐の柚も社会勉強のためそこで働き始めます。そんな宿には人ならざる者が次々に訪れますが、そこでの出来事は人情一杯です。

2017年10月放送 全12話×30分
Lerche制作

この世とあの世の境界の心温まる物語

此花亭を訪れるお客様との出会いと別れ

この世とあの世の境界にある此花亭は女将の椿や仲居もすべて狐です。女将の椿以外は若い女性の姿ですがしっかり狐耳がついています。

お客様は2つの世界を渡ろうとする者や神様。

主人公の柚が尼僧の比丘尼に連れられてそこに丁稚奉公にやってきます。

山奥で比丘尼と暮らしていたので世間知らずな柚ですが、先輩の仲居と一緒に様々な過去や想いを抱えたお客様を精一杯おもてなしします。

仲居の後押しを受けたお客様は過去や想いに区切りをつけて次の世界へ旅立っていきます。

お客様を見送る柚たち。ふれ合う心とやがて訪れる別れにホロリと来ます。

ホロリだけでなく、呪いの日本人形がツインテールにされたりお気楽極楽な神様が騒動を起こしたり笑ってしまう話もあります。

柚と比丘尼の物語にも来るものがある

話の合間に柚と比丘尼のかつての物語も挿入されます。

野狐だった柚は森で尼僧の比丘尼に拾われて育てられました。

人里から離れて比丘尼と穏やかに暮らす柚。比丘尼の愛情に包まれて素直で真っ直ぐに育ちます。

年頃になった柚は来客から町のにぎわいや狐の仲居が居る此花亭の話を聞きます。やがて好奇心旺盛な柚はそこで働きたいと願うようになります。

大好きな比丘尼との生活と未知の世界への憧れの狭間で柚は悩みます。

柚を暖かく見守っていた比丘尼は遂に柚の将来を考えて此花亭に連れていきます。そして柚は比丘尼と別れ仲居として働くことになりました。

柚のために別れを選ぶ比丘尼、別れのつらさに心が乱れながらも新しい道へ踏み出す柚。人生の岐路で強い意志で前に歩み出す2人の姿にもホロリときます。

見ていると心優しくなれます。おすすめです。

アニメ公式サイトと原作者自身の公式サイト

アニメ公式サイトにはTwitterアイコンとPV

公式サイトのSpecialページで柚と他の仲居さんのTwitterアイコンを配布しています。風呂敷を背負った柚と澄ました皐が良い味だしています。

公式PVは2つ。下の番組宣伝PVは柚が宣伝します。

原作者自身が管理する公式サイトは思い入れたっぷり

原作公式サイトは原作者が管理していてサービス精神満載です。

ファンなら端から端まで隅々まで見るべきですが、

お宿帳で登場人物の相関関係が分かりやすく解説されています。

画集・贈り物には大量のTwitterアイコンとパソコン用とスマホ用の壁紙が飾られています。一つ一つ丁寧に作られていて素晴らしいです。

此花亭の仲居たち

柚(CV.大野柚布子)丁稚奉公にきた新人の仲居
皐(CV.秦佐和子)姉貴分。しっかり者だが弱みを抱えている
蓮(CV.久保田梨沙)同僚の毒舌のオシャレさん
桐(CV.沼倉愛美)仲居頭。切れ者で皆の成長を支える

聖地巡礼は信州長野

高遠城の夕暮れ
日が落ちた後の高遠城

聖地は原作公式サイトで綺麗な写真付で紹介されています。

信州の渋温泉や高遠城、京都の伏見稲荷が聖地になります。

写真は高遠城址公園ですが昼間に他で時間を取られ日暮れ頃に到着したので何も見れずにがっくりきた訪問になりました。

聖地巡礼は計画的に。

原作漫画はComicブーストにて連載中

このはな綺譚の原作コミックス

記念すべき第1話は2008年に一迅社の百合姫Sに掲載されました。

その後、百合姫Sの休刊、移転先の月刊バースも休刊という不運を乗り越えて現在もWebマンガサイトComicブーストにて連載中です。

掲載誌移転の経緯は原作公式サイトの此花亭ご案内の中で原作者が語っています。

コミックスは百合姫S掲載分が「此花亭奇譚」というタイトルで全2巻で発売され、月刊バース以降の話が「このはな綺譚」として13巻まで発売されています。

最新13巻の発売は2021年12月でした。

アニメ2期の可能性

まだまだ可能性があります。

このアニメの放送後に別アニメでケモミミが流行った訳ですがケモミミは地味に多い性癖です。

ネット配信などアニメ化の姿が多様化する中で味のある作品として掘り返される可能性があります。

アニメは原作コミックスのキャラクターや雰囲気を忠実に表現しています。アニメが気に入って2期を待てない方は原作コミックスを買って楽しむと2期の応援にもなります。

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