孤島の学園で保護される異能力を持った学生たち。転入生の柊ナナは読心力を持つと紹介されますが実は何の能力も持っていません。
ナナは異能力者であるクラスメイトを人類の敵と見なして知略をめぐらせて一人また一人と消していきます。そんなナナですが姿を見せない異能力者を前に絶体絶命のピンチに陥ります。
バトルロワイヤルの世界に癒やしが埋め込まれています。聖地巡礼先はありません。
2020年10月放送 全13話×30分
ブリッジ制作
失われた自分を取りもどす救いの物語
表面的には知力を使ったバトルゲーム
この世界で異能力者を持った若者はかつて現れたという人類の敵との戦いに備えて孤島の学園で訓練を受けています。
心を読む異能力者として転校してきたナナは相手の心を読み解いた言動により皆に一目置かれますが、その言動は相手のふるまいと状況から推理したものでした。
ナナは暗殺の訓練を受けた無能力者で異能力者を消すことを使命として潜り込んできたのでした。
そして異能力者を一人一人誘い出して知力と暗殺技術を駆使して使命を達成していくナナの姿が描かれます。ノリはバトルものです。
異能力者と人類の敵
ナナは自分で消した異能力者について人類の敵の仕業だと巧妙に説明して多くの者に信じさせることに成功します。
しかし不死能力者のキョウヤだけはナナに疑念を持ち追及を続けます。キョウヤはある出来事からこの学園には秘密があると考え様々に探っているのでした。
また、クラスメイトには自身の異能力でナナの行為を既に見通している者もいます。
ナナに籠絡される者、ナナを利用しようとする者。追及するキョウヤ、ナナに懐く治癒能力者のミチルなど。
様々な心のうごめきと知略を織り交ぜたバトルにじわじわと引き込まれます。
ナナはなぜ異能力者を憎むのか
断片的に語られる過去の物語によって匂わされるナナの心の暗黒。
ショッキングな出来事によってできたその心の暗黒を利用する権力者達もいますがアニメではそこまでは描かれません。
アニメ終盤、異能力者は全て人類の敵と考えるナナの心はキョウヤやミチルとのやりとりで微かに揺らぎます。揺らぎを振り払おうと使命遂行にのめり込むナナに最大のピンチが訪れます。
絶命を覚悟するナナですが
一人で闘い生き抜いてきたナナはこのとき一人ではありませんでした。
この物語はナナの救いの物語だったのか、しかしこの救いは本当にナナを救い未来に導くものなのか、そう考えさせられるところでアニメは幕を閉じます。
癒やしアニメなところは
異世界とかバトルとか癒やしと接点がないアニメに見えますが、ナナの表裏が現れる多彩な表情や言動、ふと見せる女の子ちっくな面には心が癒やされます。
自分を信じ強く生きようとするもそれが正しいことなのか自問自答する心優しきナナ。話が進むに連れてナナを応援したくなります。そして涙。
ネタバレしまくるアニメ公式サイト
お約束のTwitterアイコンとヘッダー
公式サイトのSpecialページにはフォロワー数7777人突破記念、フォロワー数3万人突破記念、ハッピーハロウィーン記念、ミニキャラ版と様々なツイッターアイコンとヘッダーが並んでいます。
大体の流れを見せるPV
PVは第3弾まで公開されています。第3弾では表面的な物語の主軸がよく分かります。
ネタバレ三昧の各話解説
Specialページの「各話解説」は思いっきりネタバレしまくりです。
更に裏に潜むネタに自信があるからこの位のネタバレはどうってことないということかな。
詳しすぎてアニメを見る前に読んでしまうと驚きや楽しみを削がれるので、アニメ完走後に振り返るために読むことをおすすめします。
無能なナナと異能力を持つ乙女たち(キャスト情報)
柊ナナ(CV.大久保瑠美)無能力なヒロイン
犬飼ミチル(CV.中原麻衣)心優しきヒーラー。裏がありそう
空野フウコ(CV.鎌倉有那)和風な乙女は大事にしよう
聖地巡礼先はありません
孤島の森に囲まれたどこにでもある造りの学校が背景になっていて現実世界を具体的にモデルにしたと分かる背景はありません。
原作マンガは月刊少年ガンガンにて連載中
2016年から月刊少年ガンガンでの連載が始まり、2021年6月に第8巻が発売されました。
アニメに比べるとコミカルな絵で描かれています。
原作公式サイトで第1話(そのままアニメの第1話となった)が試し読みできます。
アニメ2期の可能性
原作マンガは第8巻まで発売されていますがアニメで描かれたのは5巻の途中までです。
マンガでは新しい重要人物も登場して序盤には隠されていた物語が展開中です。
アニメは完走した皆が続きを見たいと思う丹精な出来でした。まだ情報はありませんが2期の製作に期待大です。
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