魔法少女がタイムトラベルといえばタイムパラドックスや逃れられない運命に翻弄される姿が思い浮かぶかもしれませんが、そんな胸が痛くなる苦悩の物語ではないのでご安心を。
美しい風景を背景に未来のベッピンな女子高生の現代での学園生活と淡い心の機微が描かれます。
2018年10月放送 全13話×30分
P.A.WORKS制作
澄みわたる美しい作画で紡がれる物語
銀髪ヤマトナデシコな瞳美さんを堪能
2078年の魔法が身近になった世界。人々は不思議な星砂の力を借りてごく簡単な魔法を使えるようになっています。そんな力を得ても長崎の風景は現代とほとんど変わらず人々は穏やかに暮らしています。
ヒロインの月白瞳美は大魔法をも使える強い力を秘めた一族の血を引く女子高生。子供の頃、あるきっかけで瞳から色を失ってしまい、モノクロの世界の中で内気に控えめに暮らしています。
そんな瞳美を元気付けたい月白琥珀は瞳美の祖母で大魔法使い。瞳美を一気に2018年の世界にタイムトラベルさせます。
2018年の長崎で瞳美は女子高生の琥珀を探しだし学園生活を送ることになります。
そんな導入から始まる物語ですが、一番大事なことは少しおずおずしている瞳美さんが実に美人さんであること。さらさら銀髪ロング。大きな瞳でアンニュイにポポッキーをついばむ姿は見とれること間違いなしです。
魔法なんて大嫌い!と反抗的に言うところとかどうにも堪りません。
物語はあんまり気にしなくていい
簡潔にネタバレすると、瞳美が部活仲間との触れ合いで知らずに閉ざしていた心を開き色を取り戻す物語です。まぁタイトルからしてそうなりますね。
そんな感動の展開があるのですが所々ちょっと思わせぶりすぎて物語に引きこまれにくいのが惜しいところ。
でも、研ぎ澄まされた作画で描かれる瞳美さんの色々な表情や長崎の起伏ある鮮やかな風景に引き寄せられていくことでしょう。
美しきアニメーションをゆったりと楽しめるアニメです。
それで物語にも惹かれるようであればもう1回じっくり観直すとよいでしょう。
公式サイトも澄んでいます
キービジュアルが美しい
公式サイトのトップページの少し透き通った瞳美と琥珀のキービジュアル、美しいです。P.A.WORKSの気合いが伝わってきます。
瞳美さんのベッピンさが溢れるPVを貼り付けておきます。
公式サイトには他にもPVがあります。MOVIEページへどうぞ。
美人な瞳美さんと写真美術部仲間(キャスト情報)
月白瞳美(CV.石原夏織)このアニメは瞳美さんを見るためにある
月白琥珀(CV.本渡楓)瞳美さんの祖母。若い頃から元気で自由
風野あさぎ(CV.市ノ瀬加那)部長の幼馴染み。典型的幼馴染みキャラ
川合胡桃(CV.東山奈央)他人の色恋に興味津々の典型的お節介キャラ
長崎の路面電車沿いに聖地がたっぷり
舞台は長崎市。長崎駅から路面電車に乗ってアニメに描かれる場所を巡礼できます。
キービジュアルの石造りのアーチ橋は「眼鏡橋」。路面電車のめがね橋電停が最寄りです。
通学路の「祈念坂」は大浦天主堂電停で降りてグラバー坂を通り過ぎて大浦天主堂の先にあります。
祈念坂から20分程歩いたところに瞳美と唯翔と出会う場所「出雲近隣公園」はあります。瞳美が色を取り戻すきっかけの場所になります。
色明日の聖地巡礼に使いまくりの路面電車(長崎電気軌道)は乗車料金が140円均一でSuicaも使えます。1日で乗り降りして聖地巡礼するなら1日券600円が便利です。
アニメオリジナルでコミカライズや小説版は無し
マンガや小説は出ていません。
P.A.WORKSのアニメでは武蔵野のアニメ制作会社の泣き笑いを描くSHIROBAKOもおすすめです。
アニメ2期の可能性
瞳美さんが未来に戻って物語としてキレイに完結しました。
2期を作るとしたら過去の琥珀が何らか追い詰められて心の色を失いそうになったところを救いにもう一度過去に戻るとかできなくもない。
星砂に絡めてちょっとしたサイドストーリーも作れそうです。
しかし付け足し感は否めず、ならば新しい作品を製作しようとなりそうで2期はなかなか厳しい気がします。瞳美さんの美しさ溢れる続編をぜひ観たいところですが。
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