急斜面を上った小高い丘にあり防御に優れた城だったと想像できます。今は志村熊野神社の境内でうっすら空堀跡があります。一人静かに参拝と空堀探索を。
住所 | 東京都板橋区志村2-16−33 |
アクセス | 志村三丁目駅(都営三田線)徒歩8分 赤羽駅から路線バス20分 |
ぶら旅メモ | 空堀はかなり埋められていて目立つのは石柱のみ 閑静な地でしばし佇めます |
関連リンク | 湧水の保全地域|板橋区公式ホームページ |
志茂熊野神社の境内となった城跡に登城
唯一の見所の空堀を見逃さないように
志村熊野神社境内に志村城跡と彫られた石柱が立っています。
現地をくまなく見て他に遺構はないと思いましたが板橋区によると空堀跡があるそうです。判別しがたいとされていますが登城時はぜひ探してください。
現在残る遺構としては熊野神社本殿西脇の空堀址のみとなっています(かなり埋められていて判別しがたい)。この空堀は本郭と二の郭の間にあった空堀と推定されています。
湧水の保全地域|板橋区公式ホームページ
本丸は小高い丘の急斜面を背にした一番防御力があるところ、今は志村小学校がある場所にあったとされています。神社と石柱はその隣りの二の丸があったとされる場所にあります。
太田道灌と繋がる歴史
赤羽の稲付城、上中里の平塚城と同じくその歴史には太田道灌の名が出てきます。現地の案内板によると
康正2年(1456年)に千葉自胤が赤塚城に入城した際、一族の千葉隠岐守信胤が入城して、赤塚城の前衛拠点とした。
板橋区教育委員会現地案内板「志村城跡と熊野神社」
あら太田道灌の名が出てこない...
案内板では触れていませんが、千葉氏の内紛で追われていた千葉自胤と千葉信胤を太田道灌が庇護してそれぞれ赤塚城と志村城に入城させたのでした。
赤塚城は寄り道ポイントとしてこの記事の最後に軽く紹介します。
志村熊野神社の見所
神社の歴史は城よりも古く、長久3年(1042年)に志村将監が紀州熊野より勧請したと伝えられています。
拝殿は村の鎮守様といった規模ですが、横の広場に絵馬殿があり江戸時代の絵馬がいくつか飾られています。まじまじと見る程ではないですが覗いてみてください。
御朱印は墨の文字に朱印という基本形。社務所にていただけます。初穂料は300円です。
城の遺構をみてお参りしてしばし休んだら次の目的地に向かいましょう。
志村三丁目駅か赤羽駅からアクセス
都営三田線の志村三丁目駅から徒歩8分
板橋区には他にも熊野神社があります。板橋区志村の熊野神社を目指してください。
都営三田線はこの辺では地上の高架を走っています。最寄駅の志村三丁目駅の高架から地上に降りて南に歩けば神社に着きます。
駐車場は氏子用に数台あるだけで車での探訪はできません。
赤羽駅から路線バスで往復できる
赤羽駅と志村三丁目駅の間は国際興業バスが日中1時間に8本程度運行しています。
赤羽駅西口バス乗り場から赤01系統練馬駅行き、又は、赤02系統成増駅行きに乗って20分で志村三丁目駅バス停に到着します。志村三丁目駅バス停からは赤羽駅の他に池袋駅にもバス移動できます。
いくつか寄り道すれば立派な旅になる
都営三田線に乗って赤塚城へ
城つながり、かつ、最寄駅から電車で一本で行けるのが赤塚城です。志村三丁目駅から5駅先の西高島平駅で降りて徒歩20分で到着します。
赤塚城は建造物は残っていませんが堀や曲輪の跡があり縄張りをしっかり確認できます。赤塚城は都立赤塚公園の西端にあるので公園の散策もできます。
徒歩にて見次公園やナショナルトレセンへ
板橋民の憩いの場である見次公園まで徒歩10分です。
どローカルな公園ですが林に囲まれた大きな池に鴨がいて貸しボートのサービスがあり、のんべんだらりとリラックスできます。
見次公園から都営三田線志村坂上駅は徒歩5分です。
もう少し歩いてナショナルトレセンへ
見次公園から徒歩15分で都営三田線本蓮沼駅。更に10分程歩くと味の素ナショナルトレーニングセンターがあります。
トレセンは外から見るしかできませんが「オリンピアンがここで合宿してるのか」と考えると日本のちょこっと大事な場所と分かると思います。
寄り道先からも国際興業バスで赤羽駅に出れます
見次公園(前野町四丁目バス停)、本蓮沼駅、トレセン(HPSC北門バス停)からも赤羽駅行きの路線バスがあります。
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